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決算書不要のファクタリング

最終更新日:  | 監修: 渡辺 健(中小企業診断士・AFP)

ファクタリングには決算書不要・請求書と通帳だけで申し込めるサービスが多くあります。審査の中心が申込者の財務内容ではなく売掛先の支払い能力と債権の実在性に置かれるためです。本記事では、決算書不要・必要書類の少なさを公示する7サービスの実測データ(QuQuMoは2点、シュクランは3点、アクセルファクターは500万円未満で決算書不要等)と、赤字・創業直後での利用可否、上限手数料など注意点を解説します。

決算書不要・少ない書類で使えるファクタリングを解説するイラスト

銀行融資では決算書の提出が事実上の前提ですが、ファクタリングには決算書不要・請求書と通帳だけで申し込めるサービスが数多くあります。本記事では、なぜ決算書なしで審査できるのかという仕組みから、当サイト掲載99社のうち必要書類の少なさを公式に明示している7サービスの実測データ、注意点までを整理します。

1. なぜ決算書なしで利用できるのか

ファクタリングの審査で最も重視されるのは、申込者自身の財務状況ではなく売掛先(請求書の宛先)の支払い能力です。買い取った債権の代金を支払うのは売掛先だからです(ファクタリング審査は売掛先で決まる)。

そのため審査の中心は次の2点に置かれます。

この構造により、申込者の決算内容が赤字でも、創業から日が浅く決算書がまだなくても利用できるケースがあります。裏を返せば、決算書の代わりに通帳(入金実績)の確認が省略されることはほぼないという点も押さえておきましょう。通帳確認は架空債権や二重譲渡を防ぐ生命線です(売掛債権の二重譲渡リスクと防止策)。

2. 実データ比較|決算書不要・書類が少ない7サービス

当サイト掲載99社のうち、決算書不要または必要書類の少なさを公式情報で明示している主なサービスは次のとおりです(各社公式サイトの公示値に基づく当サイト調査・2026年7月時点)。

サービス書類に関する公示手数料(公示)最短入金個人事業主
QuQuMo必要書類2点(請求書+通帳)1%〜(上限非公示)最短2時間対応
CXコミット請求書と通帳3か月分のみ公示なし(見積り)最短30分(契約完了まで)
シュクラン必要書類3点(請求書・通帳・身分証)2%〜(上限非公示)最短1時間対応
ペイトナー請求書のみで完結(フリーランス特化)一律10%最短1営業日(365日振込)対応
アクセルファクター500万円未満は決算書不要0.5〜12%最短1営業日対応
日本中小企業金融サポート機構決算書不要のケース多数1.5%〜(上限非公表)最短3時間対応
セゾンファンデックス(今スグまとめ払い)決算書・従来型担保不要1〜6%最短5営業日

※各社公式サイトの公示値に基づく当サイト調査(2026年7月時点)。手数料は債権額面に対する買取時の割合であり、金利ではありません。

手数料水準の全体像として、当サイトのファクタリング99社スペック実測調査【2026年7月】では公示下限の中央値は1.8%(n=63)、オンライン完結対応は70.9%でした。上表のとおり「書類が少ない=手数料が高い」とは限らず、QuQuMo(1%〜)やシュクラン(2%〜)のように低率の下限を公示するサービスもあります。ただし上限非公示のサービスが多いため、見積もり時に実際の料率を必ず確認してください。

3. 必要書類の典型パターン

決算書不要をうたうサービスでも、最低限の書類は必要です。典型的な組み合わせは次のとおりです。

パターン書類主な対象
最小2点型請求書+通帳(入金履歴)QuQuMo・CXコミットなどオンライン完結型
3点型請求書+通帳+本人確認書類シュクランなど個人事業主対応型
金額条件付き一定金額未満は決算書免除(例: アクセルファクターは500万円未満)中口対応の総合型
フル書類型決算書・試算表・取引契約書等も提出大口・3社間・銀行系/大手リース系

書類の種類ごとの詳しい解説と99社の傾向はファクタリングの必要書類ガイドにまとめています。なお通帳の提出では「売掛先からの入金履歴が写っていること」が求められるのが一般的です(CXコミットは通帳3か月分に売掛先法人からの入金履歴が必要と明示)。

4. 決算書なしが役立つ場面

5. 注意点|「書類がほぼ不要」の落とし穴

6. よくある質問

Q1. 本当に決算書なしでファクタリングを利用できますか?

A. 利用できるサービスがあります。QuQuMoは請求書+通帳の2点、CXコミットは請求書と通帳3か月分、シュクランは請求書・通帳・身分証の3点を公示しています。アクセルファクターは500万円未満なら決算書不要、日本中小企業金融サポート機構も決算書不要のケースが多いと公示しています(当サイト調査・2026年7月時点)。

Q2. なぜ決算書がなくても審査できるのですか?

A. ファクタリングは債権の売買であり、買い取った債権の代金を支払うのは売掛先だからです。審査の中心は申込者の財務内容ではなく、売掛先の支払い能力と債権の実在性(請求書+通帳の入金履歴)に置かれます。そのため決算書がなくても審査が成立します。

Q3. 創業直後や赤字決算でも使えますか?

A. 相談できる会社があります。AGビジネスサポートは赤字・銀行リスケ中・創業1年未満でも相談可、ファストファクタリングは赤字決算でも売掛先の信用で審査すると公示しています。ただし売掛先への請求実績(入金履歴)は必要になるのが一般的です。

Q4. 書類が少ないと手数料は高くなりますか?

A. 一概には言えません。QuQuMo(1%〜)やシュクラン(2%〜)のように、書類2〜3点でも低率の下限を公示するサービスがあります。ただし上限を公示しない会社が多いため、実際の料率は見積もりで確認が必要です。当サイト目安としては、少額・2社間では下限より高い水準になることを想定しておくのが安全です。

Q5. 通帳の提出はなぜ必要なのですか?

A. 売掛先からの入金実績を確認し、請求書が実在の取引に基づくことを裏付けるためです。架空債権や二重譲渡を防ぐ最重要のチェックであり、決算書不要のサービスでも通帳確認が省略されることはほぼありません。逆に通帳確認すらしない業者は違法業者の疑いがあります。

渡辺健 中小企業診断士
本記事の監修: 渡辺 健(中小企業診断士・AFP)
大手都市銀行で法人融資を15年担当後、独立。中小企業の資金繰り相談実績500件以上。
監修者プロフィール →

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